不鮮明な思考。

 ひとりぼっちの鳥かご。小さな世界。針を刺す。簡単に壊れる世界。雨のない窓辺。咲き続ける花。闇の味がする黒い飴。無糖なのに甘い。あなたがくれたから。そこにあるのは。あたしは何も持っていない。初めて見るひと。不思議なひと。もっと聞かせて。水がないのに花が枯れないのはどうして。私であってあなたではない。分かり切ったこと。知らないのは私だけ。知ってるよ。大した意味はない。あなたが好きだから。誰かのため。涙があるから。華奢なのに。あなたの言葉と毒が入った煙。それでも咲きたい。誰のために。きれいなあなたを汚すもの。信じたくない。嘘。そうならよかった。と言う仮定。あたしは誰のものでもない。邪魔しないで。どうして。愛してるなんて言えたの。最低だから。仕方ないよ。期待なんてするからだよ。どっちが身のほど知らず。いや愛してる。あなたに言いたいのは。とりあえずお子様にはこれを。空と海の関係。光があるから闇は美しい。闇があるから光は美しい。羞恥心なんてたまごに忘れたわ。永遠ってどこから。肝心なところははぐらかす。眩しい闇。怖さに酔う。見てみたい。例えばあなたの死体。そんなに考える余裕はない。がらくたみたいな脳。雑音混じりのあなたの言葉。泣いてるの。窓際の花が弱ってきた。信じたくない。嫌がる。そこには私の。待っていられない。だって愛してる。目を閉じて。いつものにおい。聞こえない。違う、あなたが見えない。月の表と裏。