戻せない時。

確かに、鮮やかに駆け抜けて行った日々を忘れはしないよ。
いつまでも、どこまでもあなたはわたしの希望(光)だった。

これからではなかったの。
もう、全てを終えたの?
そんなに闇は浅いものだったのだろうか。
共感して震える闇はいつだってそう。
核心を突かないまま、わたしの前から忽然と姿を消すの。
答えを、見出せなぃ。

でも、あなたはきっともう答えを見つけたんだね。
わたしが遅れているだけ。
開けることが出来ないままのプレゼントの包み紙や、君からの最後の手紙。
わたしには触れられないまま、逃げ続けているものが在りすぎる。
けれど、あなたは非難されようと離れていく人たちを黙って見つめて、己を貫いた。

確かに、あなたの旅は終わったんだね。
今まで、ありがとう。
でも、これからもわたしはあなたの影を、きっと追いかけていく。