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昨日のわたしを殺して、翌日、新しいわたしが目覚める。

昨日のわたしはもういない。新しいわたしは昨日のわたしの失敗も知らず、また同じ過ちを繰り返す。

だから何も進まない。いつも同じところをぐるぐる巡り、何ひとつ解決できないまま明日のわたしに殺される。

今ここにいるのは、数時間後には殺されるわたし。「また何もできなかった」と後悔の念を抱えて死んでいくのでしょう。

きっと殺されずに生き続ければいろいろな感情を抱え切れずに潰えてしまうから。

だからわたしは昨日のわたしを殺して、楽にしてあげた。

そんな不毛な循環がなければ生きられないほど、わたしは弱者なのだろう。

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