蛹は蝶の夢見て眠る。

恋人いない歴イコール年齢の極度なコミュ障の僕の元に派遣されてきた、比留間ミケ。
今まで深く人と関わってこなかった僕が、
初めて好きになったのは元生物兵器の--オスだった。

 

蛹は蝶の夢見て眠る。-出会い-

 一人暮らしをしている部屋があまりにも汚いと、勝手に親がペットを要請し、それで派遣されてきたのが、比留間ミケだった。 「かわいい家政夫さん、期待してた? 俺みたいのでわりぃな。」  そう、比留間はおどけて笑ってみせた。親以外と接点が薄い僕はどんな奴がくるのか気が気でなかったので、まあ面倒くさそうな奴…